「山の妖精」に「畑の美女」??
全国を食べ歩き完成した
天から福が来るお蕎麦!
「山の妖精」に「畑の美女」??
全国を食べ歩き完成した
天から福が来るお蕎麦!
大通りから住宅街に入った場所にある『めん工房 野路』さん。手書き風の看板が可愛らしく、昔ながらとはいえ、入りやすそうなお店の雰囲気にちょっとホッとするライター。手打ちそばが食べられると言う事で、落ち着いた大人な雰囲気なのだろうと心して入店っ!カラカラカラカラ(←引き戸)お邪魔しまーす!
(取材:絶メシ!いしかわ調査隊 ライター名:美緑トモハル)
うわー!!だしの香り~っ!
「いい匂いですね~」
「そーけ?(そう?)」と対応してくれたのは、ほんわかとした雰囲気を持つ女将さん。
「ほんで何やった?なんも話せんわ~」と奥から優しそうな大将が顔を出す。
これぞ日本のそば屋さん!というような風情ある雰囲気の店内。飾り棚にはキレイに置物が並べられている。
「平日だけの値段なんですけどね」
「そうやー。でもたまに読めん人もおるげんて、当て字やからね。メニューの文字は、人にお願いして考えてもらったんやけど、本当にその人にはお世話になったわ。」
来てくれたお客さんを楽しませようと、宝探しのように密かに書かれている文字。
箸袋。誰かに見せたい!と思い、ひとつ頂いてきました(笑)
「そば屋さんを始められたきっかけは?」
「そばの勉強とかしたんですか?」
「46年の思い入れがあると思うんですが、後継者の方は」
「長男がいるんですけど、そばアレルギーなので、違う形ならって感じかな。主人が体を壊した時にちょっと考えてたみたいやけど、私たちもそばが出来ない人に入ってもらってもね~。だから、いまはどうしようかなって・・・そば以外でってなると難しいもんで。」
「まだ答えがでないんですね・・・」
「息子はお手伝い出来てないけど、お嫁さんが中に入って手伝ってくれとるんや」
「なるほど・・・。」
「お客さんには、辞められたら、私ら行くところないわって言われて元気づけられてます」
野路には麺を打つ姿が見られるガラス張りとなった一角がある。
そこで森さんがそばを打ってくれることに!
「均等に生地を伸ばすのって難しそうですね」
「ほーや。私もお父さん何度か倒れたときに、店を閉めるわけにもいかんから見様見真似でやってたりしたけど、やっぱり難しい。ほんでも、一応お店に出せるくらいのものにはなるんやよ!」
打ったばかりのそばを、厨房に入って茹でる。
いつもの動作が体にしみていて、流れるような作業。
「お母さんの担当は何ですか?」
「あー。昔は天ぷらもやっとったけど、今はパートさんに任せとる。やることも多いし」
「天ぷらって難しいですよね?」
「ん?簡単や」
「そーなんですか?私、うまくできません・・・」
「やっぱり!」
そう心から誇らしげに言う森さん。
と、出来上がったそばを出してくれた!
「うわー!美味しそう。。。なんだかキラッキラしてます。いっただっきまーす!!」
最初の一口・・・くぅぅー!!美味しいっ!つゆの味がしっかりしていて、でもくどくなくコシのある手打ちの麺と合います!ふっと抜けるそばの香り。最高です!どんどんと箸が進む進む・・・
あっという間に完食後は、そば湯を頂きました。少しとろみのあるそば湯。のどを通る温かさにおなかの中まで幸せが行き届きましたとさ。
ごちそうさまでした!!
ほっこりほっこり。
No.01
野路(のじ)
076-249-1709
11:00~15:00 (L.O 14:30)
月曜日 第1・3日曜日
石川県金沢市八日市出町514-1
西金沢駅から1,168m
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