餃子の発明王がいるお店!
日々変化する味に
通うのが楽しみになる中華ダイニング
餃子の発明王がいるお店!
日々変化する味に
通うのが楽しみになる中華ダイニング
東金沢駅近くにデデデーンとある、大きな看板と赤い外観が目を引く「中華ダイニング 赤ずきん」。店構えはまさに絶メシ感満載なこのお店!なんでも餃子の種類が豊富とのことでやって参りました!どんな出会いがあるのか・・・緊張感の中、扉を開けます。こ、こんにちは~!
(取材:絶メシ!いしかわ調査隊 ライター名:美緑トモハル)
お昼時になると常連さんで満席になるという店内は、なんだかとても懐かしさを感じる。
御年81歳の店主が店を構えて34年。47歳頃に赤ずきんが開業されている計算になるが、厨房から笑顔で出て来てくれた油野さんにお店開業のいきさつを聞いてみた。
「赤ずきんをやられる前は、どんなお仕事をされていたんですか?」
「惣菜屋や」
「お惣菜屋さん。そのお店は・・・?」
「お父さんの実家を継いでするめの天ぷらの卸しをやっていたんですけど、するめも高くなって、なかなか難しくなってきてね、それで違う店をやり始めたんです。」
「なぜ、中華ダイニングだったんですか?」
「子供のころに親と中国から引き揚げて来てね。小さい頃から餃子の味が大好きやったもんで、それで。」
「だから餃子のメニューが豊富なんですね。壁に貼られているのは、手元のメニューには書いてないものが多いんですか?」
「そうやね。どんどん新しいメニューが増えるから。」
「この豊富な餃子のメニューは、油野さんが考えてるんですか?」
「おぉ、そうや。他では食べられない、ここでしか食べられない餃子を作りたくて、毎日新しいのを考えとる。」
「毎日!?今日も考えたんですか?」
「今日も作ったよ。見てみる?ちょっと待っとって」
と厨房へと立ち上がる油野さん。
出てきたのは・・・ん??これ、、、
何やら色彩豊かなコロンとした形・・・
「餃、子・・・?」
「ほや。餃子や。21世紀の未来の餃子」
「!!今21世紀ですよ!油野さん(笑)」
「はははは!そうか!今21世紀か!これ作るのに50分かかったわ。でも1個80円。割に合わんがや」
「ダメじゃないですか!!(笑)この餃子は、中に何が入っているんでしょう?」
「これは、ほうれん草と、えびと、たまごと、クリームチーズと、パプリカとたらこやろ。
ほんで、これは白菜と何やったか・・・・」
「え!?全部違うんですか?」
「おぉ。ほーや。材料なくなったら、また考えて違うもの入れたりするから。これも本当はほうれん草で作ろうと思ったがやけど、ほうれん草なくなったさけ、白菜にしたんや」
・・・なんてフレキシブルで自由!人生もこうやってフレキシブルに生きたいです。。。
「そういえば、お店に入るときに目に入ったんですけど、パンダ新幹線餃子ってどんな餃子なんですか?」
「はいはいはい」
と、また奥から何やら出してきてくれる。
・・・パンダ!!しかもリアルな方のパンダ!
「看板屋さんが、かわいいパンダの新幹線描いてくれたから作ったんや。」
「えぇぇ!?まさかの看板先行型メニュー。さすが餃子の発明王!」
「これに車両がつくんや」
「どーいうことー!?もう想像が追い付かないので、作ってください!(懇願っ)」
さてさて。厨房にお邪魔いたしますよー。
どこからともなく材料をサッと取り出して『車両』を作ってくれます。
2枚の餃子の皮を使って、そこに餡をのせて、上にチーズをドーン!
これを巻き巻きして長い棒状に。
そして!なんと!!その上にニラを!!
・・・なるほど。ニラは、北陸新幹線「かがやき」のラインを表しているんですね。忠実な表現!
「ほかにどの餃子焼く?」
「いいんですか?そしたら・・・赤ずきん餃子と、おまかせ餃子をください!」
「・・・」
「真剣ですね。」
「喋っとったら、間違えてしまうもんで。塩と砂糖を間違えたこともあるわ(笑)」
「すみません。集中、お願いしますっ。」
「出来たよ」
「おぉぉぉ!赤ずきん餃子、四角いんですね」
「その方が焼く面が大きくなってパリパリの食感になるやろ?」
「考えられている!では、テーブルの方でいただきますねー!」
まずは定番の赤ずきん餃子から。いっただきまーす!
確かにパリパリで食感もGOODです。中の餡があっさりしていて食べやすい。
そして色とりどりのおまかせ餃子は、その日その日で内容が違っているんですって。食べてみないと分からないお楽しみ感が満載ですっ。味が全部違うので、飽きずに食べる事が出来ます~
はい出ました!
どどーん!ババーーン!!
「パンダ新幹線餃子」
中のチーズがプロセスチーズなので、溶けずにしっかりと残っていて美味しい!
定番なんてなんのその!!変化があってこその進化!
赤ずきんは定食メニューも多く、その中でも昔ながらのオムライスも人気なんだとか。しかも値段設定が安い!これぞ絶メシあるある!!
「赤ずきんの味って言うのはもう昔から変わってないですか?」
「なーん!絶えず変化しとる!お客さんに味聞いては、スープもちょっとずつ変えたりして」
「すごい!日々進化してるんですね~!でも毎日常連さんでいっぱいになると伺ったんですが、愛されているこのお店をずっと続けてほしいっていう要望も多いんじゃないですか?」
「そうやね。でも後継者だれもおらんげん。だから、休みないから困るげん。身体、壊せんわ~」
「そこですか!?(笑)今は身体は?」
「身体は不思議なほど健康や。病気もなし!」
はつらつと答えてくれるその姿、本当に元気です!
81歳となる油野さんは、1日最低13時間は働いてるそう。週に休みは1~2日で、睡眠時間は6時間。それでも、誰も見たことのない新しい餃子を考えるのがとても楽しくて仕方がないのだそう。
人生を赤ずきんに捧げている油野さんの餃子。日々進化しているこの新しい味をぜひ色んな方に経験してもらいたい。
No.05
赤ずきん(あかずきん)
076-252-8384
11:00〜14:30 (LO:14:00) 17:30〜22:00 (LO:21:30)
毎週日曜日 祝日
石川県金沢市小坂町西74-1
東金沢駅から358m
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そんな時でも温かく見守っていただき、また別の機会に足をお運びいただけますと幸いです。